反対咬合(受け口)の矯正治療
- 2022年6月3日
- お知らせ
こんにちは。豊中市上野西のいわさきファミリー歯科・矯正歯科院長岩﨑将也です。衣替えの季節ですね。先日、昨年来ていたTシャツがピチピチだったのでシェイプアップ頑張ります。
さて、前回のブログでも触れましたが私自身、小学生から矯正治療を経験しました。当時、自分は全く認識しておらず習っていた水泳コーチに指摘され初めて歯ならびがおかしいこと(受け口)を知りました。小児矯正(一期治療)ではチンキャップを使用し、二期治療でワイヤー矯正をしました。
もちろん痛みや装置の着脱の面倒くささもありましたが、歯ならびがキレイになって治療してくれた先生に憧れたのが、矯正歯科医を志したきっかけです。今回は反対咬合(受け口)の治療についてお話したいと思います。
①反対咬合って?
反対咬合とは、本来上の歯が下の歯より前で咬むべき状態であるのに対して、下の歯の方が前で咬んでいる状況を指します。受け口、下顎前突とも言われます。
反対咬合の場合、顎運動や咀嚼効率、発音への影響 、顎関節症といった 機能的な問題に加え、見た目に対する自尊心の低下や子供のからかいの対象となりやすいなどといった社会心理学的問題があると言われています。
②治療のタイミング
反対咬合が自然に治癒する可能性は数%と言われています。ほぼ自然には治りません。下顎がぐんぐん成長する成長期以前に治療することが大切で、乳歯が生え揃う3歳前後で反対咬合があれば一度、矯正ドクターへの相談をおすすめします。
③治療方法
1)乳歯列期
乳歯が生え揃う3~4歳は、夜寝ている時にマウスピース型の機能矯正装置を入れて、口や舌が正しい形をキープするようにします。こうして筋肉やあごの骨のバランスを整えて治療します。治療期間は1年から1年半ほどです。
2)幼少期
前歯がおとなの歯に生え変わって反対咬合の場合、原因が機能的問題の場合はマウスピース型矯正装置やワイヤーを用いた矯正装置で治すことができますが、骨格的に反対咬合(骨格性下顎前突)の場合は上顎を前に引っ張って上顎の成長を促すような装置が必要となります。
3)成長期後
成長期が終わって反対咬合を呈している場合、幼少期同様、機能的反対咬合の場合はマウスピース型矯正装置やワイヤー矯正で治療できますが、骨格的な不調和が大きい骨格性反対咬合の場合は外科手術を伴う矯正治療を検討する必要が出てきます。
このように反対咬合を放置すればするほど、治療が大変になる可能性が高くなりますので、早期治療が大切となってきます。もし気になることが少しでもございましたら、気軽にご相談ください。