歯周病とは?
- 2022年6月9日
- お知らせ
豊中市上野西 いわさきファミリー歯科・矯正歯科 院長の岩﨑 将也です。
いよいよ6月、梅雨の時期に突入ですね。梅雨寒という言葉もあるように
不安定な気候が続くこともありますので皆さん体調管理にはくれぐれもお気をつけください。
さて今回は歯周病についてお話しようと思っています。
6月は日本歯科医師会で歯と口の健康月間として、歯と口の健康に関する正しい
知識を国民に啓発し歯科疾患の予防に関する適切な習慣の定着を図り、疾患の
早期発見、早期治療を徹底することにより歯の健康寿命を延ばすことを目的とする、
つまり、簡単にいうと一年に一回は歯に興味を持ってみてください!ということです。
最近テレビでも年に一回の歯科検診を義務化する事を国会で検討するという
ニュースを目にした方もいらっしゃるかと思います。
私達、歯科医もこれからは歯科疾患の”予防”が重要なカギとなっていることを皆さんに伝えたい
と思い日々、患者様には予防の大切さ、治療後のメンテナンスの大切さについて
お話させていただいています。
では何を予防するのか?虫歯の予防も大切ですが、歯を失う一番の原因である”歯周病”
を予防することが重要であると考えています。
歯周病は歯を支えている土台である骨を溶かす病気と言うふうに認識している方も多いと
思いますが、それ以外に私が重要視しているのは歯周病菌が血管を介して全身に蔓延
してしまうことです。
実際に歯周病菌による全身疾患が明らかになっています。
1. 狭心症・心筋梗塞・感染性心内膜炎
2.脳梗塞
3.糖尿病
糖尿病と歯周病には相関関係が有り、歯周病になると糖尿病が悪化しやすく、また
糖尿病の人は歯周病にかかっている人が多いという事実が明らかになっています。
4.骨粗しょう症
5.認知症
6.誤嚥性肺炎
などです。他には妊婦さんには早産のリスクがあがるといわれています。
このように歯周病は歯だけにとどまらず、全身に影響があるのです。
もちろん、歯周病の方が全員このような病気になるとは限りませんが歯周病中程度~
重度の方は一気にリスクがあがると言われています。
そして歯周病で一番注意すべき点は、”症状がない”ということです。
急に歯茎が腫れて痛みがある、歯がグラグラしてきたという方は歯周病がある程度進行
していると考えて良いでしょう。しかし、基本的には軽度、中程度では症状が
ないことがほとんどなので自覚症状がないまま歯周病が進行していることが一番良くない
ことだと考えています。
これからは痛くなった時、歯にトラブルがある時だけ歯医者さんに行くというのではなく
、痛くなくても検診に行く、治療後のメンテナンスに行くことがスタンダードな時代に
なるように私達歯科医も一人でも多くの皆様に歯の健康の大切さ、予防の重要さ
を伝えていけるように日々啓蒙していきたいと思っています。
歯周病ケアが気になる方は、ぜひご相談ください。