痛みを軽減する治療について
- 2022年1月13日
- お知らせ
豊中市上野西いわさきファミリー歯科・矯正歯科の岩﨑将也です。
今回は痛みを軽減する治療についてお話します。
みなさんは歯医者にどのようなイメージをお持ちでしょうか?
ありがたいことに歯医者が好きです!と言ってくれる方もいらっしゃいますが、
歯医者に対してネガティブなイメージをお持ちの方も少なくないのではないでしょうか。
中には歯医者は怖くて通えないとおっしゃる方も。
理由を聞くと、
・子供の時に治療で怖い思いをしてトラウマになった
・ドリルの音が怖い
・治療が痛い
・歯医者独特の匂いが嫌い
・説明がなく治療されて不信感がある
…等々
歯科に恐怖心や不信感を感じている場合には歯科医や歯科衛生士との
信頼関係を築いていくことが重要です。
それにはまず患者様の気持ちにより添う丁寧な説明、ネガティブなイメージを
払拭する雰囲気作りが必要だと思っています。
歯科治療に対する不安や恐怖心は痛みを助長するとも言われているので
まず知り合いからの紹介やホームページを見たりして自分に合った納得のいく
歯科医院を選ぶと良いかと思います。そして歯科治療に対して恐怖心を感じる場合、
まず麻酔について理解しておくといいと思います。
今回は多くの歯科医院で用いられる一般的な麻酔法についてお話しようと思います。
これは虫歯の治療から抜歯、インプラント、歯周病治療、矯正治療等幅広く
活用できますのでいくつかご紹介します。
<局所麻酔法>
いわゆる歯茎の注射のことを指します。歯科では一番多く用いられている麻酔法です。
局所麻酔とは局所に麻酔薬を作用させて一時的に感覚を消失させる方法で以下の3つがあります。
・表面麻酔法
麻酔薬を歯茎に塗って表面の感覚を麻痺させる方法です。
歯自体を麻痺させる効果はないのですが、注射が必要な治療のときに予め
表面麻酔薬を塗ったあとに注射すると刺入時の痛みが軽減します。
この麻酔法は歯石除去や簡単な乳歯の抜歯などにも用いられます。
当医院でも注射の前には必ず表面麻酔をしています。
・浸潤麻酔法
いわゆる歯科の麻酔です。多くの患者様が歯医者嫌いになる原因の一つとなる処置かと思われます。
麻酔薬は温度管理をしたり、細い針を使用すると刺入時の痛みが緩和されます。
また電動式注射器を使用することで機械による圧力で麻酔液を注入するため、
ゆっくりと痛くないように麻酔液を注入できます。
当医院では麻酔薬の温度管理を行い、33Gの細い注射針、電動式注射器を使用し、
痛みを軽減するようにしています。
・伝達麻酔法
頻繁に登場しない麻酔法ですが下顎の奥歯の比較的麻酔が効きにくい部位を
麻酔する時に用いる方法です。脳から出た神経が下顎に向かう途中に麻酔薬を
作用させることで唇や舌を含む広い範囲によく効きます。
治療の範囲が広い場合や、治療時間が長くなる場合に用いられます。
また浸潤麻酔が効きにくい場合併用することもあります。
麻酔効果が長時間続くので治療後の痛みが気にならくなり鎮痛薬の量を
減らすことができるというメリットがあります。
簡単に歯科医院で扱われている麻酔法について、いくつかお話させていただきました。
麻酔に限らず、歯科に対して不安や恐怖心がある方は時間を決めて予約を取り
ある程度治療時間を確保し説明をしっかりしてくれる歯科医院を選ぶと良いでしょう。
不安な気持ちにも寄り添ってくれる歯医者とともにしっかり治療を受けていきましょう。